『最終回』について
私は、漫画を読むのが好きです。
どの漫画を読むのかは、その時の気分で決めます。
私は、漫画は大きく二種類に分けられると思っています。
一つは、連載中の漫画。
もう一つは、連載が終わった漫画です。
休載中の漫画は前者に該当します。
どれほどの長期休載であっても、連載が終わっていなければ、連載中と判断しています。
そして、私が読みたいという気分になる漫画の多くは、前者なのです。
連載中の漫画には『活きている』エネルギーを感じます。
物語が終わっていないからこそ発することができるエネルギー、可能性、凄味があるのだと思うのです。
逆に、最終回を迎え、連載が終わった作品からは、そのエネルギーが失われてしまうように感じます。
もちろん、完結したからと言って、その作品自体の魅力が失われるということではありません。
しかしながら、連載中の作品には未知の『何か』が秘められていることも事実と言いたいのです。
連載が終了した漫画作品を侮辱するような意図はありません、誤解のないように。
極端な話。
私は、漫画に限った話ではありませんが、『最終回』は無くてもいいんじゃあないかなと思っています。
なぜならば、連載が終わり、完結し、最終回を迎えた作品からは『何か』が失われてしまうからです。
好きな漫画の物語が最終的にどうなるのか、それは気になります。
一度物語を始めたのだから、それは終わらせるべきでしょう。
しかしながら、それでも私は、何が何でも物語を終わらせる必要はない、と考えます。
私には、連載再開を待ちながら、ずっとこのままでもいいんじゃないかと思っている作品があります。
『バガボンド』
『HUNTER×HUNTER』
『喧嘩稼業』
『ベルセルク』
上記、四作品です。
終わらなければ、永遠です。
いずれも名作でありながら、いちから連載中のテンションで読むことができます。
漫画好きとしては、掛け替えのない作品です。
先ほど、三浦先生の訃報を知り、以前から書こうと思っていたことを慌てて書きました。
永遠に連載が再開されない状態になると、また考えに変化が出そうですが、今回はここまでにします。
合掌
- 関連記事
-
コメント